つづく
帰国した。あんまり久しぶりなので最初、家の中の遠近感が掴めなくって面白かった。
昨日は観劇に行って、夜は仕事のイベントに顔を出して(えらい)、明けて誕生日を迎えた。
とはいえスペシャルな一ヶ月を過ごしたので、スペシャルへの希求は驚くほどない。友だちにお土産を渡しつつお昼を食べて病院へ。荷解きをして浴室を掃除。読みたかった本を読んだ。
あまりに学ぶことの多い一月で、何があったか、友だちにうまく説明できなかった。
これからの日常をどう過ごしてゆけるかにかかっているんだけど、
今までよりも少し堂々としていられるような気がする。
人の優しさを受け止められる気がする。どうやって返せるだろうと考えてゆける。
あらゆることを主体的に選んでゆけると思う。
これはすべて、自分が存在していることを自分で認められる、ということかもしれない。
わたしはいつも周りの人よりちょうど四年おくれている。みんなが考えていたことがなんで大事だったのか、気づいたり、できるようになるのが四年遅い。
でも今回気づいたことは、十年前に知っていてよかったことだった。その年数に気が遠くなりそうだけれど、今わかっておけてよかったと思う。
自分がどんな状態であれ、生きることは続くから、かっこよくなることをあきらめないでいよう。
ユイ