yuitohi

公開交換日記 ユイ⇄ヒ

たぶん全部辞められる

マッチの火でつけたタバコはうまいという。狭い部屋でライターをなくした私は、腐るほど昨日まであったライターを紛失した私は、でかいマッチ箱の側を擦り火をつけるがいつもどおり煙草はうまいなんてことを感じられない。吐く息を見たいと吸い始めただいぶ前の日からその理由は見事に変わっていなくて、これは私にとって、ため息のポジティブなつきかた。喉がいてぇ。飲酒も喫煙もきっとやめることは苦ではないのに、区切りとして作用している。終わらせたいのか?1日を。1日という区切りはいるんだろうか。曜日感覚はとうになくなってしまったけれど、1日や1ヶ月をなくすまで手は届かず。手が届かないというか、できあがりすぎてる。スケジュール帳を絵巻のようにするべきか。何だかんだ、どこの誰かが区切った区間を行ったり来たりしてしまうな。疲れてないのなら眠らなくてもいいのだし、お腹が減っていないのなら食べなくてもいい。だけれど時間が来れば何だかか決められたように眠ったり食べたりする。そうしなければいけないと体が言うから。

 


混ざっていると誰かはいう。私とあなたが、あんたとおれが。俺とおまえが。これまで生きてきた。交わったなんかとなんかが私を私にして、だからなんかは私で、私だ、と。心臓日記を読み返している、というより手元に置いてめくってみてる。折り返したページを元に戻したり、新たなページを折り返したり。黒いから、折り目がよくつく。ここでなんか思ったのねと背表紙の濃く残った白い縦線を見て思う。シワシワな私の心臓日記。これは俺だと送られてきた文字の写真。覚えてる。いくつかの忘れられない過去。不確かな信じられる少し先の未来。

 


約束をしてみたいな。約束があると耐え抜けたり明るかったりする。目が数ミリ大きくなったりする。単純なんだよ。私、そんなに強く見えるかな?化粧を落とせば反対にね、年々目尻は垂れて、ペンで書く日記には誰にも言えないことを書いて。顔や髪だけ繕ってその他、矛盾した趣向を持って、野生に帰りたがる人工的な顔が。アルコール滴る左の目。麗しき20代。あぁ。海が見えるか?

 


歯が折れることと街並みが崩されることは全然違う。後者は笑えなく元には絶対に戻らない。クソみたいな目の前の景色と垂れ流されるニュースに夏の空が呆然としている。ぶっ壊す精神は声は視線はあればいいよ。だけどやめろよ、金はこわいよ。なんでバカばっかが偉いんだ?