yuitohi

公開交換日記 ユイ⇄ヒ

ゴーストダンス

蝉の鳴き声がチラチラ聞こえはじめ、夏が来たことを暑さ以外で実感してる。きっと短い今年の夏、一日も無駄にできないなと気持ちばかりが急いでいる。スピード意識、行動行動。フジロックのGEZANのステージを見て精神感化されている。素晴らしく感動的だった。

 

出発前も仕事お疲れだよー。旅立ったゆいこ、今どんな景色を見てるんだろうと想像するとたのしくなるよ。ありがとう。1ヶ月後までこの日記も国際便だね。すごいな!!

 

手紙をしたためるのはいつもドキドキする。そのドキドキが好きだ。どっちものドキドキ。その紙を渡すとき、開くとき、その後のお互いの気持ち。書く文字の形も筆圧も愛おしく、暖かい。渡したい人に渡せてよかった。

こうしたい、でも...と続くことは多々あるし、すごくわかるけど、きっとたぶん絶対にそうしちゃった方が良いことたくさんあるよね。思い切り、うーん、なんといったらいいんだろう。でも確実なのは、伝えたいことがあったら伝えるのがベストだよ。手段やタイミング、言葉の選び方はいろいろあるけれど。

 


近頃はバラバラになってしまっていたことが、元の場所(この身体)に戻ってきている感覚で、とてもいい状態にある気がしてる。期待することをやめること。ネガティブなことではなくて、独立して私がいる。みんなで楽しいのはとても嬉しいけど、やっぱりどこまでも1人だってことを自覚することを惑わせてはいけない気がしてる。自分の人生を誰のせいにもすることはできないと、当たり前のことを当たり前に毎日感じてる。そしてひとつひとつ諦めたり信じたりしている。私にとってのそれはどっち?と確かめて、選んでいる。丁寧な暮らし のハッシュタグをつけたいくらいに思考は丁寧だ。部屋は脱ぎたてのブラジャーが転がったりしてる、昨日の空き缶も。インスタグラムには載せられない丁寧な暮らしだ。


シャルルフレジェという人の写真集がとても良くて、毎日眺めてる。ずっと欲しいけど、あるかぎり毎日見られるから、お金はいつもないし、躊躇してしまう(今の環境のとても良いところであり少し悪いところ)

読み書きが許されないネイティブたちが自らの体にペイントを施して、物語を紡いでいく姿。カーニバルが今でも開催される意味。残していく、という行為について。広い狭いとは無関係なところ。生命の本能。一枚の写真の情報量がすごくて、あっという間に時間が過ぎていく。

 

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向かいの白いビルに反射した光が目にうつる。眩しすぎる太陽が、ビルを白ではなくして何色も、色が、蛍光になって閉じた瞼の裏を回る。酩酊時と重なる光。点滅の。

平手で弾くピアノの不協和音と淡々と流れるギターのリフが、この景色になったらいいな。

空気クラッシャー、めちゃくちゃにしたい、風はこっちにきてるぜと笑い合う。

 

ゆいこの旅日記たのしみだな。

明日も元気にお互い目覚めよう。

ラブ。