yuitohi

公開交換日記 ユイ⇄ヒ

苦しいけれど

しれっと梅雨が明けたのかと思ったけれどまた雨の音。急に暑くて汗だく、肌に湿気がまとわりつく。

 

頑張って仕事をした次の日が休みだと、なんか来るものがある。当日はやることをうおおーと頑張るゆえにそれしか見えないけれど、一日経つとその成果や質、影響などが自分に返ってきて、なんだか色々気にしたり落ち込んでしまう。ただ容れ物があって、中身はぐしゃぐしゃのかたまりになる。容れ物があるということも嫌になる。

電話口でぐしょぐしょ泣いて、落ち着くために少し本を読み、そこでようやく「ああ、わたしはお腹がすいているんだ」と気づく。おうどんを食べた。

 

 

悲しい事件も起こり、不安を煽られる。

今週末に選挙があるということもまた心を脅かす。少し前まで投票に行っても選択に確信が持てず困っていたが、選ぶ基準をいくつか立てればいいんだよ、と聞いてからだいぶ選びやすくなった。例えば都市に関する政策のある人、というのが一つわたしの基準だけれど、それだけでもかなり絞られてしまう。嘘をついていない人だけでも絞られて、選ぶのは容易くなる、悲しいことに。

こんな一票では何も変わらずそして悪くなってゆく、といつも打ちひしがれるけれど、ひーちゃんが昨夜話している姿はとても頼もしかったよ。少しずつ変わることもあるのではないか、こんな世界でもね、って思えたよ。

 

少し時間に余裕が生まれたので本を読んでいる。ずいぶん前にオススメしてくれた、覚えている? サガンの『愛と同じくらい孤独』を初めて読んでいる。面白い。それから小山田咲子さんの『えいやっと飛び出すあの一瞬を愛してる』を読み返している。咲子さんはどこまでも柔らかく、尖って、優しく、意志と迷いを持ち、そして自分なりに誠実に社会のことに向き合っていて、憧れの人。「すごい」と思っても「こうなりたい」って思う人は少ないけれどその一人。

 

 

人がその人自身であることによって何かが生まれる、というのは素晴らしいことだ。

 

 

意図的に人に影響しようとするのはとても嫌な行為で、自分に許さないように気をつけたい。言葉や行動をもって人を変えたり動かそうなんて絶対に思ってはいけない。そういう下心なく、ただ自分を発せるようにしたい。

唯一許して良いのは気持ちを和らげること。今日友だちにもらった言葉がすっごくうれしかった。

 

ユイ