yuitohi

公開交換日記 ユイ⇄ヒ

唐突に前を向き

大人にならないために、ここから飛び出し逃げ回ってきた。1時間45分電車に乗って市境の川を渡れば住んでいた街に辿り着く。大量のスズメが駅前の木に集まりビャービャー泣き喚く雨の日の現象。


実家に帰ると好物ばかりが食卓に並ぶ。母が作るエビフライが大好きだ。ごはんを一緒に食べる日常が、私が乱暴に家を出たあの日から、少し特別なことになった。帰りは何時?から、今度いつ来るの?になった。ちょっとした一言に、私はもう娘であるのと同時に外からのお客さんなんだなと感じる。意識的にそう言って両親自身も今のそれぞれの在り方に歩み寄ろうとしてくれているのかもしれない。

母はいつか私に、子育て失敗しちゃったなと言った。確かに私は絶対に理想の娘ではなく、そのギャップに悩んだ時期もあったし申し訳ないなと思う気持ちがめちゃくちゃあった。し、今でもある。だから未だに家族の前だけで変な見栄をはってしまっていると思う。自分の魅力とは、と私もそこには盲目だ。わからないし、自信もない。そしてそれは誰に対しての?ともおもう。

この歳になってようやく家族だってそれぞれ一個人だという認識ができるようになってきた。母の理想はわたしの魅力にはなり得ない。さみしいと感じる一言は健全な関係を築きつつある証拠かも。子離れも親離れもなかなかできない、だいすきな家族。

 


____というところまで昨夜書いて眠ってしまって、更新がおくれてごみぇん。。

 


とはいえ、やっぱり家族っていう集団は不思議で。写真はもろに関係性を写し出す。なにを書こうかなとカメラロールを巡ると父が撮る私が目に入り、まだこんな風に笑えたのかと自分の表情をなつかしいとすら思う。


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いろんな1日があってそれぞれいろんな感情がメラメラ燃えたりブルーの中を彷徨ったりしている。生まれて新しいように見えて、いつまでも転がり繰り返しているだけなのかもしれない。いくつかの場面をかわるがわる。それでもどんな日も確かに発していたと、その肌触りを思い出せるなら。ゆいこの日記の最後の一節がとてもすきだった。

 

今朝起きると育てているトケイソウの蕾が3つも膨らみ始めてた。やったーうれしいーっと思いながら、ふと右目に違和感を感じ、鏡を見ると大変なことになっていた。バーンと上瞼が腫れ上がって、垂れ下がりもしていて指で引っ張らないと開けられないほど。ここまでひどく腫れたのは初めてだけど幸い痛くも痒くもなく、ただ顔がおもしろくて爆笑してた。眼科に行き、眼帯をつけられ眉無しの顔面はホラーだ。

片目では対象との距離感がつかめなく、範囲も狭く、仕事にならない。こんなんじゃどこへも逃げられないよ。逃げて逃げて方向がわからなくなれば進んでるのと同じじゃないかと屁理屈を言っていた私。それならいっそ今の不便なもう片目も、両目つぶって前へ前へ突き進むしかないな。大人にならないためのダッシュ。逃げ足の意識を転換。よくわからなくなったけどとにかくダッシュだ。わかった。走れ。ものもらい。